ゲンの創作部屋

Fusion360と3Dプリンター初心者が3Dプリンターの使用感を備忘録として綴るブログ

Ender-3 S1 Pro 用エンクロージャーをIKEAダイニングテーブルのメルトルプ75cm角x2でDIY

Ender-3 S1 Pro 用エンクロージャー、ついに製作

1か月ほど前、今後やりたいこととして書き出しておいたことを実行した。

gen-cad.hatenablog.com

それは、Ender-3 S1 Pro 用エンクロージャーの作成だ。ようやくお盆休みでまとまった時間がとれたので構想していたことを具体化してみた。

 

とりあえず先に完成形を紹介

80cm角スペースの仏間に、Ender-3 S1 Pro 用エンクロージャーが収まっている。フィラメントのリールも通常の位置で収まる。

中が明るいが、この明かりはEnder-3 S1 Proに標準装備しているLEDだけ。

奥にある円筒形状のものはHEPA空気清浄機(DAYATE)。

(残念ながら▼この商品▼はもうAMAZONでは販売していないようです。)



 

使用した材料、購入品

 

ブラケットは3Dプリンターで製作

4つ製作。このブラケットガイドでフレーム足先端部分に天板を位置決めする。

 

ブラケットガイドの図面。

 

IKEAダイニングテーブル、メルトルプ天板加工

天板裏のフレームと固定するためのM6用の穴を、Φ6.5のドリルを使って貫通させる。すでにΦ5.5くらいの穴が開いているので、そこを拡張して貫通させることになる。

Φ6.5のドリルで裏側から貫通させた後、天板を表から見ると下図のようになる。

 

エンクロージャー組み立て

1つ目のテーブルに2つ目のフレームを固定

2つめのメルトルプのフレームを足を上に向けた状態にして、先ほどΦ6.5で加工した方のテーブルにM6-120のボルトを使って固定する。先ほど天板をΦ6.5で貫通させたのは、上下のフレームを4本のボルトで固定するためだ。

M6-120ボルトとM6用ワッシャーが刺さった状態。

下からはM6ナットで固定している。


2つ目の天板にブラケットを固定

もともと天板にあいている穴を利用している。そこにはメルトルプに付属しているM6x0.5細目ピッチのボルトを使用。他2か所はΦ6-50のタッピングねじで固定。電動ドライバーはタッピングねじのため使用しない。

天板に断熱材を貼り付け。境目はアルミテープで見栄え良く。

一旦天板を置いてみる。天板は固定せずに置くだけになる。ついでに3Dプリンターも置いて配置を確認する。


取り外し可能なサイドパネルを作成

サイドパネルは、プラスチック段ボール、断熱材とマグネットを組み合わせて仕上げていく。プラスチック段ボールは両面テープを使って2枚重ねている。プラスチック段ボールの外寸は75cm角。断熱材はフレームの内寸でカット。黒い正方形がマグネットになる。

背面のパネルから。

次は左側面のパネル。

次は右側面のパネル。電源ケーブルよけの穴がある。

前面は上下の2枚に分けた。

上側は写真では分かりにくいが、透明の硬質塩ビプレートがはいっている。

 

エンクロージャー内で印刷を実行

実際にエンクロージャー内で印刷をしてみたが、防音性能は良好(高音のファンの音は若干漏れる)、印刷中のフィラメントの匂いも気にならなくなった。

エンクロージャー内の雰囲気温度は下の写真の位置に温度計を置いて40℃近くまで上がっていた。温度計がヒートベッドに近いが、エンクロージャー内で印刷する前は30℃を超えることはなかったので、エンクロージャーの効果が数字で確認できている。このときエンクロージャー外の部屋の温度はエアコンを使用していて約26℃。

 

まとめ、感想

構造自体は非常にシンプルになっていると思う。アイデアとして上下のフレームを4本のM6で固定するのは良いひらめきだったと思う。それとメルトルプの足は鉄フレームだったので、各パネルにマグネットを利用できたのも良かったと思う。取り外しが非常に楽である。

ただ、安く上げようとして、サイドプレートのプラスチック段ボールや断熱材を切ったり貼ったりする工作作業が非常に手間がかかり面倒であった。お金があれば75cm角の透明ポリカーボネート板で全面覆いたかったところだ。

 

手っ取り早くエンクロージャーが欲しい人は…

苦労して自作エンクロージャーを作ったんだけど、最近は安くて良い商品があるんだね。涙…。

記事書いてる当時は1万円を切る商品なんてなかったんだよ。

 

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