Ender-3 S1 Pro Prusaスライサーの積層ピッチ0.1mm設定が調子悪くてドツボにハマっていた
- 船モデル(3DBenchy)を積層ピッチ0.1mmで造形すると表面が波打つような感じに...
- 表面が波打つ対策を色々と試してみた
- ブロワーノズルの形状を変更してみる
- いろいろ試したけど効果があったのは
- まとめ
ちょっとブログの更新が滞ってしまった。というのも造形の綺麗さを求めていたところとある問題が発生して全然修正できなくかなりの時間をつかってしまっていたから…。
船モデル(3DBenchy)を積層ピッチ0.1mmで造形すると表面が波打つような感じに...
とりあえずどういう状況になっているかというと、積層0.1㎜ピッチのとき写真のような感じに…
ちなみに0.16mmの積層ピッチでは特に問題を感じていなかった。非常に綺麗。
スライサーはPrusaスライサーを使用しているのだが、特に変わった使い方はしていない。
デフォルトの設定で、プリンターはCreality Ender-3 S1、フィラメントはCreality PLAをベースに糸引きを少なくするために少し温度を下げているだけ。プリント設定も標準設定のものを使用している。
ちなみにフィラメントはEonoのPLAを使用していて、特に特殊なものを使用しているわけではない。
表面が波打つ対策を色々と試してみた
フィラメントドライヤーを試してみる
面が荒くなる理由としてインターネットよくみかける理由が、フィラメントが吸湿しているという理由のようだ。確かに造形時にパチパチと音がなっていたので吸湿していると思い、思い切ってフィラメントドライヤーを購入した。
過去に防湿ボックスは自作していたものの、湿度管理が面倒くさく乾燥材の入れ替えもおろそかになっていたので吸湿してしまったのだろう。6,000円ちょっとするものの、頑張って防湿ボックスを作るよりもこれを早く買っておけばよかったと少し後悔している。説明書が無いに等しいが、適当に乾燥のモード3(高温)で数時間乾燥させたらパチパチ音はなくなった。
フィラメントの材質と乾燥させる温度の関係については調査しないといけないと思っている。
置き場所は、自作のエンクロージャーの天板の上に置いてそのままフィラメントボックスにしている。
自作エンクロージャーについては▼こちら▼。
フィラメントドライヤーを使用した結果
波打つ形状に対しては全く効果がなかった。全く同じものが2つできただけなので写真も無し。
ブロワーノズルの形状を変更してみる
0.1mmピッチで造形した3DBenchyをよく観察してみると、向かって右側が特に荒くなっているのが分かった。向かって右側は、エクストルーダーの冷却用ブロワーの風があたりにくい、ヒートベッドの奥側である。もしかして風が当たってないのではと思い、ブロワーの形状を変更して冷却効率アップを目指した。
自作ブロワーノズルの設計
まず、4010ファンブロワーの効率をアップさせるためにTPUで詰め物を作成。空気の出口を小さくする。
オリジナルのブロワーで矢印の位置に隙間があいていたが、ここにスキマができるのは嫌なのでワッシャーも作成。ピンクのブロワーノズルも自作で、限りなくノズル先端に近づけて効率よく空気がフィラメントに当たるようにした。
自作ブロワーノズルを適用した結果
結果的に風速と、指で感じる風量はかなりアップしたが、こちらも全く効果なし。全く同じ波打った船がもう1つできただけなので写真も無し。
いろいろ試したけど効果があったのは
ハード面から問題解決にあたっていたが、結局効果があったのはスライサーの設定であった。下の射出率を0.95に変更したらかなり改善した。
射出率0.95と0.9ではあまり差がみられない。とりあえずオーバーハングがキツイところ以外はきれいなったのでこの辺りが限界か…。
まとめ
私のレベルではこれくらいの調査が限界で、Prusaスライサーで射出率を下げることが一つの答えにはなった気がしている。
さらに調査するのであればCuraスライサーとの比較をしたりすればいいのだろうが、Curaには初期設定でEnder-3 S1 Proの設定がないのが面倒なところ。Creality Slicer 4.8.2はなんだか使いづらいし… 今のところモチベーションの問題もあるが、船のモデルはここで紹介した以上には綺麗に造形できていない。つまり1.6mmピッチでの造形が一番きれいにできている。
追記、射出率については次の記事で検証している。