ゲンの創作部屋

Fusion360と3Dプリンター初心者が3Dプリンターの使用感を備忘録として綴るブログ

Ender-3 S1 Pro 自動レベリングはノズルとヒートベッドの隙間調整機能ではなかった

私の思い込み

私が"Ender3 S1 Pro"を購入する理由となった条件のひとつに、自動レベリング機能があった。それは3Dプリンターをすでに使いこなしている先人達が口々に無駄な調整が必要なくなって便利であるとか安定するとか言っていたからだ。印刷前に自動レベリングのプログラムを入れている人もいるくらいだ。

▼Ender3 S1 Pro"を購入した理由▼

gen-cad.hatenablog.com

 

ただし、それは私にとって大きな勘違いで、間違った解釈になっていた。なんとなくタイトルにあるように、自動レベリングによってノズル先端とヒートベッドのクリアランスを自動調整するものだと勝手に解釈していたのだが、実際に"Ender3 S1 Pro"を購入して自動レベリングを行った後、ノズルとヒートベッドの隙間が毎回違うのである。結局は最後に補助レベリングで紙を一枚挟んで調整しないと、造形物の1層目の印刷がうまくいかなかった。つまり自動レベリングの機能は隙間調整には使えないということだ。

 

販売元に問い合わせてみた

なんとなく自動レベリングがノズルとヒートベッドの隙間調整機能だと思い込んでいて腑に落ちない状態だったので、思い切って販売元に問い合わせてみた。

回答内容としては以下の内容であった。

  • 自動レベリングは、ある程度のベッドの傾きやうねりを3Dプリンターに記録させる機能で、印刷物をベッドになるべく水平に積層させるための機能
  • 自動レベリングした後にベッドとの隙間として±0.1mm程度の誤差はでる
  • ノズルとヒートベッドの隙間調整は補助レベリングで調整するしかない

電話で問い合わせたのだが、この手の質問が多いのか話す言葉に全くよどみなく回答いただけた。

確かに少し考えてみれば納得できる内容であると感じた。プローブはノズルの近くに付いてはいないし、そもそもヒートベッドがバネ力で浮いている状態。隙間が自動調整できるようになるには、もっと測定精度がでるように剛性の高い筐体が必要なんだと思う。

 

2022/10/6 追記

www.creality-3d.jp

やはり問い合わせが多いようで、オートレベリングという呼称を補助レベリングと変更するようだ。

 

結論

自動レベリングはノズルとヒートベッドの隙間調整機能では無いので、自動レベリングを行った後は、必ず補助レベリングでノズルとヒートベッドの隙間を調整しなければならない。

 

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